館長室

ごあいさつ

愛隣館が大切にしていること

館長 三浦貴子

 社会福祉法人愛隣園(昭和25年創設)の理念は
「己の如く(汝の隣を愛すべし)」という聖書の一節です。
 自分と同じように隣りあう人を愛す、大切にすることを、ずっと求め続けていくことが私達の使命であると考えます。
 昭和63年に開設した愛隣館は、重い障害のある方々が気がねのない自分の住まいとして暮らし、それぞれの可能性と人生を拡げていく支えになる、という目標の下にこれまで歩んでまいりました。
 平成3年からは、九州で初めての施設併設型デイサービスを始まりとして、地域の障害のある方々への生活支援と、生きがいにつながる活動の場を提供しています。
 現在は、70名の入居施設と、2つのグループホーム(15名)、日中活動系3事業所、ホームヘルプ事業、移動支援事業、相談支援事業などを実施し、110名を超えるスタッフ(障害のあるスタッフ7名)で、力を合わせて24時間のサービスを提供しています。
 開設から変わらないものは、「利用者1人1人の思いを大切に、自己決定して頂く(自分の人生を自分で決めていく)」ことです。そのために、利用者の話を聴いてニーズをつかみ、サービス提供体制を作ってまいります。利用者の方々と職員が地域の一員として、みんなが参加し支えあう暮らしを目指した運営を心がけています。
 また、平成8年に策定した「愛隣館サービス基準」に、私達が大切にしていることを揚げ、スタッフで共有しています。
オープンな雰囲気の中、笑いと安らぎとエピソードのある日常を大切にしたいと考えます。
そして、とても苦しい時、痛みある時、もちろん嬉しい時も必ず隣りに居る愛隣館でありたいと願っております。

現職

  • 全国身体障害者施設協議会常任協議員
  • 全国身体障害者施設協議会制度・予算対策委員会委員長
  • 財団法人 社会福祉振興・試験センター評議員
  • 九州身体障害児・者施設協議会会長
  • ベトナムの貧困地区へリサイクル車いすを届ける「空飛ぶ車いす事業」主宰
  • 上がり燈籠奉納女性団体「山鹿燈心会」代表世話人
  • アール・ブリュット(生の芸術)パートナーズ熊本事務局長 他

愛隣館 サービス基準

個々のニーズ
利用者は、最も制限の少ない方法で、自分のニーズや目標に添って自分自身も計画に参加し、サービスを受ける。
「利用者がしたいこと、利用者の目標のために計画する。」
利用者がサービスを利用するとき、スタッフは、利用者がやりたいことをするのを助け、目標達成を助ける。サービスはそれを最も必要とする人々のためにそこにある。
自己決定と選択
利用者は、自分が受けるサービスに関連する毎日の日課や、活動についての決定に、できる限り完全に参加する機会を持つ。
「利用者は自分の意見を言い、人の意見を聞く。自分で選択する。」
スタッフは、利用者が必要としているものや、サービスの運営方法について利用者の話を聞き、必ず運営に反映していく。
個性と可能性の尊重
利用者は、個性を磨き可能性を拡げる機会と、社会で評価される役割を果たすことを可能にする活動に参加する機会を持つ。
「自分の人生をできる限り楽しく生きる。」
各方面からの情報を得て、利用者が興味領域に向かうことをサポートする。
参加と統合
利用者は、地域社会での生活に参加し、関与するように支援を受け、奨励される。参加への道すじ(アクセス)の確保ができるよう、利用者・スタッフ共に努力する。
「地域社会に参加する。」
利用者が地域社会に溶け込み、他の人々と同じようなことをするのを助けるサービスを行う。
プライバシー、尊厳、秘密保持
生活の全ての面において、プライバシー、尊厳、秘密保持に対する利用者の権利が認識され、尊重される。
「プライバシーと秘密は守られる。」
利用者についての個人的な情報を公表せず、利用者に敬意をもって接する。
人権尊重、危機介入
利用者はそれぞれ、サービスや、その組織に関して持つ不満や希望を自由に呈し、解決する。サービスの場面で、スタッフやサービスを利用する他の人々が利用者の感情や身体を傷つけることを防止する。
「危機状況には速やかに介入し、回避する。」
スタッフと館長は利用者の話を聞き、サービスやスタッフに関して利用者が抱えている問題を解決する。
家族関係・人間関係
利用者は、家族関係やこれまで作ってきた人間関係を維持し、今後も拡げていけるようなサービスを受ける。
「利用者の家族や友人は最も大切である。」
サービスは、利用者が自分の家族や友人と付き合い続けることを助け、新しい人間関係も生まれるよう配慮する。
サービス管理
愛隣館の各組織は、利用者のために最大限の成果をあげる安全で健全な管理業務を遂行する。
「サービスは安全に柔軟に運営される。」
サービスがうまく運営され、できる限り多くのニーズに対応できるよう研究を重ねる。さらに、自然災害等の危機管理に向け、平素から地域のネットワーク作り及び支援団体との連携を密にする。

愛隣館 個人情報保護

従業者は、正当な理由がなく、その業務上知り得たご利用者又はそのご家族の秘密を漏らさないように徹底しています。

事業者は、従業者であった者が、正当な理由がなく、その業務上知り得たご利用者又はそのご家族の秘密を漏らすことがないよう、必要な措置を講じています。

事業者は、ご利用者に関する情報を提供する際には、あらかじめ文書によりご利用者の同意をいただいています。